2005年11月26日(土)15:46

シュタインマイヤー独外相はEU中期予算問題の合意を予測

ベルリン(AP)

ドイツのフランクヴァルター・シュタインマイヤー外相は、12月にイギリスで開かれるEU首脳会議でEU中期予算問題の合意が得られるとの確信を示した。シュタインマイヤー外相は土曜日、チェコのシリル・スヴォボダ外相との会談を終えて、私は就任の挨拶に訪れたパリ、ブリュッセル、ハーグ、ローマ、マドリードならびにプラハにおけるチェコ外相との会談でも「6月の決裂の恐怖が … 骨身に沁みていると感じた。これがさらなる歩み寄りを促すものと期待している」と語った。

シュタインマイヤー外相によれば「12月5日頃」に議長国イギリスから提案がなされ、まず各国外相の討議に付されることになるという。私は「予算展望」の合意が得られることを強く望む。なぜなら、予算の裏づけなしに実質的な政策や共同のEUプロジェクトはありえないからだ、と外相は語った。

EU歳出を域内総生産の1パーセント以内に収めるというドイツの姿勢について、シュタインマイヤー外相は変更はありえないと語った。この歳出上限の堅持を主張するドイツの実質負担国としての立場については、スヴォボダ外相を含めほぼすべての加盟国の理解が得られたと外相は述べ、「私はイギリスの提案もこの上限枠に収まるものと考えている」と語った。

スヴォボダ外相も、年末までにEU中期予算の合意が得られるとの期待を表明した。「しかし私たちは是が非でも合意をまとめるということは考えていない」と外相は強調した。

あらたな「予算展望」は2007年から2013年までを対象とする。欧州委員会は拡大をにらみ、歳出の上限を年平均で域内総生産の1.26パーセントとし、7年間の歳出総額を1兆250億ユーロと定めた予算案を提案している。この案では年間の予算は現在のおよそ1,000億ユーロから2013年には1,580億ユーロに膨らむ。ドイツの実質負担額は2007年の200億ユーロから2013年には400億ユーロに増えることになる。

ドイツや他の実質負担国オランダ、スウェーデン、イギリス、オーストリア、フランスは、厳しい予算状況を踏まえて歳出を域内総生産の1.0パーセントに抑えるか、あるいは総額で8,150億ユーロに留めるよう求めている。6月の首脳会議で議長国ルクセンブルクが示した妥協案は、総額で8,700億ユーロ、域内総生産比で1.056パーセントとするものであったが、合意に至らなかった。

原題:Steinmeier erwartet Einigung ueber EU-Finanzen




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